#告知あたり5 親になんて言う? 病院の選び方

前回はこちら

家族にどう報告する?

さて、病気の告知を受けた人が悩むところ。家族にどう言うか問題。
私の場合も漏れなく悩みました。

関西弁で言うと
「おかんに泣かれんのいっちゃんきつい」ってとこですね。

病院の外で悩む私

先に妹にラインで報告。

大丈夫かは私もわからん なんならミニかもわからん

自分がいっぱいいっぱいなので
「お母さんに言っとこうか?」という妹の助け舟に乗っちゃいました。

母は強し。案ずるより産むが易しで済みました。

多分家族もそれぞれ動揺したり落ち込んだりしていたとは思いますが、
私の見えないところでやってくれたのがとても楽でした。淡々としてた。

友達とかも淡々としてるタイプの人がやっぱり話してて楽でした。
親身すぎる人、ありがたいのですが自分もなんかダメージくらっちゃうというか。

誰に言う?誰に言わない?

あと、誰に言う/言わないというのもそれぞれの選択なので
家族に言うべきとか友達に言うべきとかは無いと私は思っています。
実際に親に言っていない人、会社にも最低限の人にしか伝えていない人……いろいろなパターンをSNS等で見かけました。
親のメンタルのタフさだったりタイプ、距離感、友達との関係性にもよるのかなとか。
一回言ったら取り消せないので慎重に、よく考えてもありかなぁと思います。

★言ったからには甘えてしまいましょう!

結果待ちのときに言っちゃうと結果が良くなかったときに報告しなきゃいけないのがちょっときついかもな〜と思ったり。

病院選びと、情報収集について

大きい病院を選び、地元のクリニックに紹介書を書いてもらわないといけません。
私のクリニックはおすすめなども言ってくれなかったので
自分で探すより他ありませんでした。

私の場合は知り合いからの紹介でたまたま良い病院につなげてもらいましたが、
病院選び、正直難しい部分だと思います。

どこの病院もgoogle口コミは賛否両論。(そもそも不満があるときに口コミを書きやすいもんね)
温存率などの比較表はあったりするものの、
それぞれの病状に合わせてベストを尽くしていると思うので一概には言えない……

私が見て役に立ったものを書いておきます。

1.イシュラン
がんに特化した病院・医師の口コミサイト。
医師のタイプなども載っている。(話聞いてくれるタイプ、リーダータイプなど)
私の主治医と化学療法医もばっちり載っていました。
候補が決まった時点で確認すると良さそう。

2.ピアリング
女性がん患者向けのSNSアプリ。当事者のみが参加できます。家族等は不可。
クローズなアプリ内なので、結構個人的な話ができます。
「◎◎県で◎◎病院にかかっている方、お話聞かせて下さい!」
みたいなニッチな質問にも答えてもらえることがあります。

交流したり質問をしたり同じ病院の人でオフ会をしたり、割と活発に動いている印象。
私も治療中は毎日見ていました。50〜60代の方が多めかな。

次回、一瞬生活習慣をめっちゃ見直す。に続きます。

告知あたり#4 告知をうけて「生きねば」になる。

前回はこちら

眠れないまま検査結果の日を迎えました。
何故かその日の夜3時頃からから、
使っているmacがジャーン!と派手な音を出して起動と終了を繰り返し、
コンセントを抜いたりしてばたばた過ごしていました。寝かせてくれ〜

PCも精神状態を感知していたのでは?と友人数名に言われる

よろよろになりながら病院に着き、
診察室を開けた途端、暗い雰囲気があって、
あ、これは……(察し)になったことをよく覚えています。
そしてその勘はその後もよく当たるのでした。

一瞬で不穏な空気を察する

細胞診を2箇所したので「一箇所は良性でした」と良い方の結果から言われました。
そして「もう一箇所、こちらは悪性(=がん)でした」と言われ
「ですよね〜」と思ったことを覚えています。
頭が真っ白になるというか、まぁそうだろうな…と思いました。

病気発覚時点の怖さって全容が見えないところかなと思います。
特にうちの先生はステージや進行度について「これくらいだと思うよ」というのを言わない先生でした。
なので可能性が広すぎて怖い!と感じました。
ステージ諸々、知識もなかったのですが怖くて聞けなかったですね。

わからんからこその怖さ

「大きい病院に行ってもらいます。」と言われ病院のリストを見せてもらったのですが、
どこがいいか全然わからない……
先生に聞いても「皆さん家の近くにされてますよ」と言われました。
家から多少遠くても、良い病院がいい!と強く思い、一旦持ち帰りで調べてから紹介状を書いてもらうことに。

病院から出ると、来たときと一緒の景色。
でも先程の自分とは変わってしまっていて。まるで違う景色に見えます。
家族のことを思うと、「生きねば……」と某ジブリ映画のようになりながら
お家に帰ったのでした。

見て描きました。

次回、家族に言うのが悩ましいよね〜に続きます。↓

告知あたり#3 結果が出るまでの3週間

告知あたりの話を思い出しつつ。
前回はこちらです。

家に帰ってすぐに、「乳癌 エコー」で画像検索をしました。
するとその日自分が検査中に見たものと形がすごく似ていたのです。
「いやもうこれやん!」って思った気がします。

これはまずい

今思うと先生もエコーしながらこれは…と思っていたと思うのですが、
私の先生は悪性っぽいとか良性っぽいとかを一切言わない先生でした。

私は普段から「考えてもどうしようもないものは考えない」派で、
病気の結果待ちというのはその最たる例ですが、
画像を見つけてしまったことで「これはやばい」と
どうしても結果を考えてしまう日々が続きました。

自分の病院は結果が出るまで3週間。もうめちゃくちゃ長く感じました。
あとで調べてみると3週間は病院の中でも少し長めのような。

自分の中では確定ではないけどほぼ黒だろうなという状態、そしてその結果を待つというのは結構メンタル的にきつかったです。
今振り返ってみるとこの結果待ちの時期が精神的には一番きつかったかも?と思ったり。

そして病気疑いのことを人に言う派/言わない派 どちらもいらっしゃると思うのですが、自分は言ってしまう派でした。
それも家族とか近しい人ではなく仕事関係の人とか、ちょっと遠い関係の人が何故か言いやすく…
悲壮感が出ないように、「検査でひっかかってやばいんですよw」みたいな感じで言ってたつもりですが、今思うと言われても困りますよね!皆さんすみません…
自分でも人に喋るんだ…と意外でした。

病気の話をすると、案外「私の家族も〜」とか「自分も昔癌になって…」というお話をしてくれる方がいたり、実は後々病院を紹介してもらうきっかけになったりしたので、「人に話す」というのは悪いことばかりではなかったです。
病気の話って機会がないとしないけど、身近にもあるものなんだなぁと思ったり。

そんなこんなで一日一日長く感じながら3週間を乗り切り、次回結果を聞きに行く回です!